ザロモン室内管弦楽団について

西東京在住のチェンバロ奏者、岡田龍之介の呼び掛けにより2014年初春に設立されたアマチュア・オーケストラ。

モダン楽器のオーケストラながらバロックから初期ロマン派までの作品をレパートリーとし、古楽器のアプローチ、解釈等も取り入れながら生き生きとした音楽の再現を目指している。

古楽器による演奏を経験したメンバーも多く、その斬新な表現、響きに関心を寄せつつも、完全に古楽の演奏様式に則って演奏する訳ではなく、従来の音楽表現の豊かさも尊重しながら独自の演奏スタイルを志向している。

指揮者からひとこと

ここ十年ほど様々なアマチュア・オーケストラの指導に関わっているうちに、地元で自分のオーケストラを立ち上げたいとの思いが強くなり、今年初めに発足した若い団体です。
多彩な音色と迫力のあるサウンドは管弦楽の醍醐味ですが、練習を通じて実際にこちらに伝わってくるのはそれらの音の裏側にある凝縮されたエネルギー、気迫、緊張感、あるいは無限の静寂といったもので、それは取りも直さず団のメンバーの音楽に対する真摯な、熱い思いに他なりません。

ザロモン室内管弦楽団は、オーケストラという不思議な音の集合体が産み出す音楽の魔力に魅せられたメンバーと指揮者が、一丸となってそうした謂わば音楽の根元にあるものに肉薄しようとする意欲的なグループです。

2015年2月11日の初公演に向けて、日頃の鍛練の成果を披露すべく精進しますので、皆様どうかコンサートに足をお運び頂き、この新進気鋭の団体の音のメッセージに耳を傾けて下さるようお願い申し上げます。

岡田龍之介